彫刻下図の話・・・

豊田彫刻工房の坂入あずみです。
工房では、今までに携わった現場の彫刻図面が保管されています。
社寺彫刻は、植物や動物など自然をモチーフとしたものが多くみられます。
なので、ちょっとした曲線の丸みの違いで図柄がさらに生き生きとすることがあり、繊細な感性が求められます。
図面は私たちが仕事を進めるに当たり、基となる大切なものです。これには二つのケースがあります。一つは、社寺建築の設計士さんが描く場合。もう一つは、建物やお客様の意向に合わせて当社で作図する場合。私にとっては、いろんな図面を見比べると表現の仕方がいろいろあって勉強になります。
そして、私達は線を大切にして平面から立体にしていくことを心がけ、その図柄をさらに生かせるように彫刻しています。
#敬う心
#繊細な感性
#儚い美しさ
#国史をつなぐ智慧
#軌跡を刻む